湿し水の導電率とは何ですか。

掲載日:2014年8月11日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:オフセット印刷

Q: 湿し水の導電率とは何ですか。 

A:湿し水管理にはpH管理方式、導電率管理方式がありますがバラツキが多いので、現在ではエッチ液をある一定比率で原水と混ぜて補充する定量補充方式が採用されています。
 導電率(電気伝導度)とは電気の通しやすさを示す指標のことです。湿し水に電極を入れ、不純物が多いと電気の伝わりが悪く、不純物が少ないと電気の伝わりがいいということです。湿し水には電解質(酸類・塩類)が溶けているので、この濃度に比例して導電率が変化します。湿し水の管理では湿し水中の電解質濃度が高くなると導電率は大きくなります。この導電率の変化によりエッチ液の補充量を管理することができます。インキの粒子や油分などが湿し水を汚していますが、その量を電気の伝わり方で表示しているということです。
 濃度が高くなる=導電率が大きくなる=エッチ液の補充量が多いということです。実際の湿し水管理では、pH管理方式、導電率管理方式はバラツキが多いので、現在ではエッチ液をある一定比率で原水と混ぜて補充する定量補充方式が採用されています。 

 

(2008年3月17日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)