刷版工程でのステップガイドとは何のために使うものでしょうか。

掲載日:2014年8月11日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:オフセット印刷

Q:刷版工程でのステップガイドとは何のために使うものでしょうか。

A:ステップガイドは刷版工程で、焼枠によって光量が違うので焼付け時間を一定に管理するためのゲージです。
通常ステップガイドは15段階に別れています。1段目の濃度が0.15、2段目が0.3、3段目が0.45、4段目が0.6、・・・・・・とそれぞれの段の濃度差が0.15となっています。
 次に、ステップ1段をクリアさせるためには焼枠の露光量(カウント数)の1.4倍(そJの逆の場合は1/1.4倍)の露光量が必要になります。

例えば、9段クリア(カウント数120)の状態でこれを7段クリアにするとします。
そうすると9段目クリアから8段目クリアにしようとすれば

    カウント数120×1/1.4 = 85.7カウント
     8段目クリアから7段目クリアにしようとするには
    カウント数85.7×1/1.4 = 61.2カウント
このように9段目クリアのカウントが120だったのに対し2段下の7段目クリアするには約1/2の61カウントあればいいことになります。
通常の推奨値は最小網点2%が再現されるように管理され、クリアされる段階は6~7段目です。
(カウント数はそれぞれの焼枠によってことなります。) 

 

(2007年6月25日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)