パソコンのキーボードへはどのように印刷しているのか?

掲載日:2014年8月14日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:特殊印刷

Q:パソコンのキーボードへはどのように印刷しているのか? 

A:やり方としては、レーザーを照射して印字する方法とタンポ印刷による方法があります。
いずれの場合でも、キーをセットした基盤を作成し、そのキーの配列に合わせてレーザー装置をセットしたり印刷機の見当をあわせます。 
 レーザーを掃射して印字する方法としては、レーザーで照射すると、キーの照射された部分が焦げ付くような状態にするやり方と、キーそのものが製造されるときにレーザーをあてると発色する材料を混合させておいて素材を作成するケースもあります。
 タンポ印刷する方法では、それぞれの各キーに対応したシリコンゴムをセットして印刷します。その後に印刷部分を保護するために、クリアー(透明インキ)で印刷します。
 デスクトップのパソコンのキーボードは、レーザーで処理され、ノート型パソコンは、パッド印刷される場合が多いようです。
なぜなら、デスクトップパソコンのキーボードはある程度キーの数を揃えられる結果、各キーの役割は限られていますので、使用する人間の作業性に影響をあたえることは少なく、表示は1色ですみます。しかし、ノート型パソコンのキーボードは限られた範囲のなかで一つのキーを多種類もの機能のために併用しなければならず、そのためには一つのキーに2色以上で表示しておくと使い易いわけです。
 2色印刷するには、レーザーでは無理で印刷にならざるをえません。また、印字品質がタンポ印刷の方がレーザーで印字したものと比べ良いため、高額なノートパソコンに使用されているのもその要因の1つです。
 あと、レーザー印刷加工が多くなっている理由としては、インクを使用しないので作業性が良いことと、近年ヨーロッパから盛んになったリサイクル化で、プラスチックに不純物であるインクをなくしリサイクル可能な状態に保つことが挙げられます。

 有限会社 海鴻社  TEL 03-3697-1686

 

(2001年12月24日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)