※本記事の内容は掲載当時のものです。
ナンデモQ&A:後加工
Q:丁合い作業中の事故を防ぐにはどう方法がありますか?
A:落丁、乱丁、取り込みなどの事故を防ぐために、各折り丁の背に背丁、背標などを印刷します。
背丁とは、刷本の区分を表示するために入れる品目(書名)、巻数、折り名(折りの区分数字)のことです。印刷・製本の現場では常に複数の品目が生産されています。中には印刷紙の品質や色合い、判型が同じものがあります。これらの刷本の混入を避ける目的で背丁がつけられます。通常は折り丁の背の外側の部分に印刷します。
背標とは、糸かがり・平とじ・無線とじ・アジロ・中とじなどを製本(丁合い)する際に乱丁・落丁・取り込みを防ぐ目的でつけるスミベタの潰しのことで、丁合いミスだけでなく平台での裏折りを防ぐ目的もかね、折り丁ごとにつける位置を山型にずらしていれます。
検査装置
厚み検査装置。製本機には取り込みや取り落ちを防ぐために、丁合い機の各ステーションごとに取り付けられています。フィーダボックスから折り本がグリッパーで引き出される際、この装置によって折の厚みが計測され検出されます。
背標検知。折り本の背に印刷したマーク(背標)を電気的にチェックします。丁合い機の各フィーダーボックスの背標に当たる部分に反射式の光電管を取り付けて、背標が決められた位置にあるかないかをチェックし、背標がなければ異常を知らせる装置です。
「製本加工はやわかり図鑑」社団法人日本印刷技術協会 より
(2006年6月19日)
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)