ノーカーボン紙に減感インキを印刷すると給水ローラに絡みやすくなりますが、対策はありますか

掲載日:2014年8月14日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:オフセット印刷

Q:ノーカーボン紙に減感インキを印刷すると給水ローラに絡みやすくなりますが、対策はありますか

A:減感インキは絡みやすいインキです。乳化したインキは粘りが無くボソボソした感じになり、ツボから出たインキはローラ上で粘りがないためインツボに戻ろうとする力が無くなります。インキローラ上で新しいインキとの交換がやりずらく、さらにインキ乳化が進みます。それがローラ上のインキ余りになって給水ローラの端に溜まり、またブランケットの端についてしまいます。 
 対策として版面の水上がり量をできる限り少なくすることですが、版面の水上がり量が見ずらくて調整が困難です。水量を減らして版面が乾いて汚れを発生させます。次に水量を徐々にあげて版面から汚れが取れたところが水上がり量の最適量と考えます。
また、エッチ液の入れ過ぎも考えられます。エッチ液には親水性高分子が入っておりエッチ液を増やすことは、更にインキ乳化を促進します。減感インキの印刷時は通常のエッチ液量を少なめにすることです。または、エッチ液を他の種類に換えてみるのも一つの方法です。

 

(2008年3月24日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)