コンピュータの読取用の印刷物に用いられるドロップアウトカラーとは?

掲載日:2014年8月17日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

ナンデモQ&A:その他

Q:コンピュータの読取用の印刷物に用いられるドロップアウトカラーとは?

A:光学的文字読取装置OCR(Optical Character Reader)と光学的マーク読取装置OMR(Optical Mark Reader)は、日常生活の中でも身近にあります。例えば、OCRだと通販や生協の申込用紙などがあり、OMRだとスピード宝くじの申込み書や馬券の申込み書、入学試験の解答用紙などがあります。これらの読取用紙の印刷物における読取り欄の枠などには通常とは違うインキが使用されます。
 この用紙に光を当ててコンピュータで読取る場合に墨インキにあたった光は吸収されますが、記入枠の罫などはドロップアウトカラーという照射光にあった分光反射率のインキを用いることで、人間の目では認識できますが機械には白と同じになるようになるという特長があります。
 読取機械は分光反射率の差を認識することにより,意味のある文字や記号と枠など用紙に記入されている情報を正確に読取っていきます。
 つまりコンピュータ読取り用の印刷物には、人間が読む領域は墨インキを用い、また読取らないためのインキであるドロップアウトカラーの2種類が使用されます。
 ドロップアウトカラーは読取機械の仕様で決まるので、いくつかの色の種類があり、それぞれ違った分光反射率をもっていますから、テストをしてハードとの相性を確認するべきでしょう。

 

(2002年8月5日)

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)