ロール紙の表裏の区別(012)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : 管理

ロール紙の表裏の区別(012)

【概要】
 包装資材用ロール紙(グラビア印刷)に対して,表面をあえて分ける必要がありますか?
 両面コート紙上質紙では一見差がないように思えるのですが。

 【解決方法】
 (1)両面コート紙は別にして,紙の表裏で印刷の効果は一般に違ってきます。
 (2)印刷効果の違いは,要求される品質レベルなどによっても異なり,近年,紙の表裏の性質の差も小さくなっています。(両面フェルト方式の採用により改善されました。)
 (3)したがって,実用上,特に表裏の区別をしなくても,結果として,印刷物に違いがないこともあります。
 (4)ロール紙(巻き取り紙)では表裏は「はっきりしている」ので,区別する方がよいでしょう。表面に重要な方の紙柄を刷っておけば間違いはありません。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)