オフの校正と水無し本刷りがあわない(015)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : 水無し印刷

オフの校正と水無し本刷りがあわない(015)

【概要】
 当社の本機印刷は水無し印刷に移行しました。校正刷はオフセットで行い本機では水無し印刷で行うため印刷物の調子再現の誤差が生じトラブルの原因になっています。水無し印刷に合わせるオフセット校正の方法のヒントを教えて下さい。(版材,ブランケット,インキなど)

 【解決方法】
まず水無し印刷とオフセット校正とでは,ドットゲイン量の差が違い,インキ,トラッピングが異なります。水無し印刷は,ンキ盛り量を多くしてもただ単にインキ膜厚が厚くなるだけで,ドット変量は少ない。一方オフセット校正でインキを盛りすぎた場合,水無し印刷ではとても同様の品質のものは刷れません。
そこで
(1)校正機(4色)の版定盤を冷却しすぎると,インキが硬くなるので,爪抜けなどをしていないかルーペなどでダブりをチェックしてみる。
 (2)水無し印刷は,インキを盛っても濃くならない。(これはドットゲイン量に影響される)ということを認識しておく。

 

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)