印刷室の環境とインキの関係について(223)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : インキ・ブランケット

印刷室の環境とインキの関係について(223)

【概要】
トラッピングを良くするために助剤をいれてインキのタックを下げるのは適当ではないのでしょうか。

 【解決方法】
 印刷室の環境は、室内温度RT23~25℃、相対湿度RH60%±5%が標準であって年間 を通じて一定であるべきです。
その環境の中でインキは印刷するための最適な条件なのです。インキもその条件に合わせ て造られています。ドライヤーの添加量・裏付防止剤・インキによっては表面強化剤などが入っています。セットインキはそれぞれタック・フローのバランスをとりながら造られています。助剤を加えることでバランスが崩れて思わぬ事故につながることがあります。特に00ニスを加えたインキに事故が多く見られます。
いずれにしても,印刷インキは標準的な環境のもとでそのまま使用することが大切です。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)