特練インキでオフセット印刷する時の注意点(022)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : インキ・ブランケット

特練インキでオフセット印刷する時の注意点(022)

【概要】
 特練インキでオフセット印刷する時、品質安定させるための何か良い方法が有りましたら、具体的に教えて下さい。

 【解決方法】
 特練インキの場合は,プロセスセットインキに比べて特に水負けしやすい傾向にあります。つまり、湿し水を辛目にして印刷をしなければなりません。その中でもセピア、ネズミなどはその代表と言えるでしょう。
 品質安定をさせるためには,乳化対策をすることが重要です。これはインキの水巾を増加させる事で対応できます。インキに石油系溶剤レジューサーを混ぜるとよいでしょう。ただし、その混合比率は、5%以内にして下さい。もし、レジューサーが手元にない場合は、灯油を代替とする事が出来ます。
 参考までに、コンピュータによる特練インキ製造時の調色機材として。(株)文祥堂扱のレインボーという商品が有ります。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)