※本記事の内容は掲載当時のものです。
印刷技術情報 : インキ・ブランケット
湿し水のPH値と乾燥時間(019)
【概要】
湿し水のPH値の酸性度合いが大きい場合、インキの紙面乾燥時間にどれだけの影響をもたらすのでしょうか。
例えば、PH5.5がv4.5となった場合、インキの紙面乾燥時間は何時間くらい差がでるものでしょうか。
【解決方法】
湿し水のPH値と乾燥時間には明確な相関関係があり、PHが低いほど(酸性値が高い程)乾燥時間が多くかかります。
PH5.5とPH4.5とでは後者の方が前者に比べて,約3時間長く乾燥に時間がかかります。
ただし,インキの乾燥には、温度と湿度も影響をもたらします。 温度は10℃の変化で乾燥時間が約2倍(温度高い程早い) 湿度は高くなればなる程、乾燥時間は遅くなり、PH60%の時、10時間位かかったものがRH80%になると16時間以上もかかります。
「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)