※本記事の内容は掲載当時のものです。
印刷技術情報 : インキ・ブランケット
プロセス印刷の刷り順(101-3)
【概要】
プロセス印刷の刷り順はどのように決めるのですか?また特殊インキがある場合は?
【解決方法】
・プロセス4色の刷り順
インキ皮膜の薄い順に行い,また,濃度の高い順に印刷します。(以下に,その例を示します。)
Bk 1.90~2.0
C 1.4~1.6
M 1.3~1.5
Y 0.9~1.0(ワイド・バンド)/1.3~1.4(ナローバンド)
・2色機などでの刷り順
(1)タック値の高いものから順に刷る様にします。
後刷のインキのタックを下げる時にはレジューサーかコンパウンドをし使用します。ニスは使用しないでください。
(2)絵柄の多い方を後刷りにします。バックトラッピング防止の為(後刷りのインキに先刷りのインキが混ざってくる事)防止の為,
・特殊インキがある場合
金・シルバーホワイト・蛍光の刷り順は特に決っていませんが,金インキとシルバーインキの比重を比べると金の方が大きいので,金インキは先刷りの方が良い結果を得る事ができます。金インキに印圧をかけすぎると発色が悪くなるという事は考えられませんが,金インキの場合極力一回の印刷で終るようにインキ盛り量を考慮して下さい。2~3回と通すたびに発色が落ちてきますので注意して下さい。
「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)