湿し水の温度,PH,アルコールの割合について(045)

掲載日:2014年9月11日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

湿し水の温度,PH,アルコールの割合について(045)

 
【概要】
 現在,湿し水を水温11℃,ph5.6,アルコール4%で印刷を行っています。当地の水質の関係で指定された%でエッチ液を加えた場合phは4.2になります。この様な場合に指定の%で添加するのか,ph5~6で添加するのか,どのようにすべきでしょうか。

 【解決方法】
 湿し水水温は水舟内で7~10℃くらいが良い結果をもたらしています。11℃でも良いでしょう。
ph-5.6は適当だと思います。phH5.5~6.0に設定しておきますと,インキ乳化は進みません。
アルコール4%は水温をもう少し下げて0~2%位にしてはいかがですか。
エッチ液を添加するときは,指定された%に関係無くph5.5~6.0にして下さい。phが低くなるとインキ乾燥が遅れ,裏移りの原因にもなり易いので注意して下さい。
なお,水質検査は雨季(梅雨時)乾燥期(冬季)通常期とデータを持っておくと良いでしょう。市役所の水道課か水道局にあると思います。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)