ノンアルコール印刷の普及状況(040)

掲載日:2014年9月11日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:ダンプニング

ノンアルコール印刷の普及状況(040)

【概要】
ノンアルコール印刷について普及の状況や問題点を教えてください。

 【解決方法】
 連続給水機構が印刷界に出現して約25年になります。当初はダールグレンアルコールダンプニングシステムとして世界中でアルコールを湿し水に使いはじめました。当時のアルコール濃度は湿し水に25%を混入するものでした。
 現在はアルコール規制(日本)から1%以内というの規則値がありますが。5%以内であれば黙認されています。あくまでも黙認です。
ノンアルコール化は,日本全体の10%までは届いていないと思います。アルコールを使用すると(10~15%)刷り始めが楽になりますのでどうしても使いたくなる様です。
 連続給水装置でも各機種ごとに違います。例えばKOMORI,リスロン系,ローランド700などは,ノンアルコールでもあまり困りません。それはインキローラーとダンプニングローラの間がoffになっているからです。また三菱ダイヤシリーズ・ハイデルベルグ等は,アルコールを使った方が楽になります。
アルコール湿し水を使用しますと連続給水装置のメータリングローラーの寿命が短くなることが判明しております。いずれにせよアルコール使用は体に悪いので使用しない様おすすめします。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)