※本記事の内容は掲載当時のものです。
印刷技術情報:PS版・助剤・版面処理
10年目の印刷機械(58-3)
【概要】
使用している印刷機械は10年ほど昼夜共運転している状態なのでかなりガタがきています。ブランケットをセミハード仕立てにした方がいいでしょうか?
【解決方法】
印刷機のおかれている状態が,どうなのか詳しく調べる必要があります。
例えば,インキローラは1日8時間運転で,1年に1回は交換します。ブランケットは,300万通し,約3ヶ月くらいで,交換する必要があります。理由は,インキローラについては,ローラ表面がツルツルになり,インキ保有量が減り,その結果,インキ転移不良となり,ローラニップ過圧となるからです。ブランケットの表面がツルツル(使用過多)になると,インキの転移不良ともなり,それを補う為にブラン胴を太くしてしまうという結果になりかねません。
もう一度初心に帰り,印刷機を正規の状態に戻し,それぞれチェックポイントを調べ上げて下さい。
「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)