オフ輪で紙ムケが出てブランケットに付着(069)

掲載日:2014年9月14日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:パイリング・紙むけ・ヒッキー

 

オフ輪で紙ムケが出てブランケットに付着(069)

【概要】
オフ輪で紙ムケが出てブランケットに付着したような状態になった時,対策処置として,版とブランの圧を強くすると直る時があります。どんな方法を行っても紙ムケが直らない時に最後の手段としてこの方法を使います。しかし,正当な方法ではなく,耐刷力もないと思うのですが,何か他の対処法はありますか。もちろんブラン胴と圧胴の印圧は通常通りです。

 【解決方法】
 次の事を実行してみて下さい。
 (1)上,下胴のブラン仕立量を同じにする。
 (2)上胴のブランを下胴より硬いものにする。
 (3)ブラン下にフィルムを入れない。
   静電気発生の元となるので,これは避ける事。
 (4)B-B間の印圧過多にしない。
 (5)機械の熱でインキがしまり気味にならないようにする。
 (6)軟らかいインキに変える。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)