※本記事の内容は掲載当時のものです。
印刷技術情報:機械調整
裏移りについて。紙のくわえ、角の部分に裏移りが多いような気がしますがなぜでしょうか?(237)
【概要】
裏移りについて。紙のくわえ、角の部分に裏移りが多いような気がしますがなぜでしょうか?
【解決方法】
裏移りは、パウダーをブロアーするポンプのパワーが少なかったり、パウダーのノズルが詰まったりした場合に発生しやすいので、はっきりとした原因を調査する必要があると思います。
インキの盛り過ぎは別問題!印刷用紙上の裏移りする場所の中では、ご指摘のクワエとクワエ尻側の角が最も発生しやすくなっています。これは、パウダーノズルから吹かれたパウダーが、高速回転しているデリバリー爪竿によりエアーナイフ状態(爪竿によりブロアされた空気がカットされる)が発生するため、引き起されます。
このようにブロアされたパウダーを、印刷紙面上まで到達させるには、もっと強いブロアーポンプが必要になってくることがお解りいただけると思います。
例としまして、菊半裁判の機械ならば菊全判のブロアポンプ、四/六半裁判の印刷機ならば四/六全判のブロアポンプに馬力アップすることをお勧めいたします。そうすることにより、従来に比べ、パウダー噴霧量を下げる事が出来ますので、消耗品にかかる費用が削減出来る事はもちろんのこと、工場内に漂うパウダー量も著しく低下することにつながり、健康面に対しても良い結果が得られます。
「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。
(印刷情報サイトPrint-betterより転載)