高速回転で調子が薄くなる(084)

掲載日:2014年9月14日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

高速回転で調子が薄くなる(084)

【概要】
オフ輪で高速回転になるにつれ,調子が薄くなります。また,停止した後,インキセットレシオを調整しないでスタートすると,調子は濃くなります。特に絵柄の少ない仕事がひどい状態です。
 湿し水については(ノンアルコール),特に回転数に応じたインキローラーの冷却装置の管理などは行っていません。

 【解決方法】
 高速回転にインキの供給が追いつかないのではないかと思います。原因として,第1に考えられるのは,ローラニップ幅設定の不良です。ローラ圧が強過ると,インキの転移が悪くなる傾向があるのでローラニップ幅が機械の標準設定通りになっているかチェックし調整して下さい。
 第2に考えられるのは,インキの不適性です。インキの流動性が悪いため,スムーズに転移していかない場合がありますので,現状のインキよりも流動性の良いインキを使用しテストしてみて下さい。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)