2.書体の変遷(4)

掲載日:2014年9月15日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

書体の起源:2.書体の変遷(4)

 

(4)隷,楷書の過渡期時代(三国)

漢代の隷意を承けて,徐々に現代の楷書に近い隷楷書体中間とも思える書体が見られる。漢に萌芽した楷書は,この頃に完成の域に達したものと推察することができる

*楷書とは後漢末頃から,隷書の特徴を承けながら,字画が明確で平易な字形の書体である。文字書体の基本になる。

*草書とは隷書から字体を省略して速書のできる書体として草書が生まれる。単草字から何字かの文字を連続して書く草書へと発展する。

*行書とは楷書,草書の中間的な書体で,書き易いために広く使われる書体である。楷書に近い字体から草書風の字体まで多種の字体が表現される。

 

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)