「心の復興」プロジェクト “ふるさと、石巻の情景” -石巻専修大学が3Dプリンタで作成した立体模型を本年も一般公開-

掲載日:2015年12月18日

藤工業株式会社(本社:東京都世田谷区)は、石巻専修大学(本校:宮城県石巻市)が3Dプリンタで作成した石巻市沿岸部の立体模型を、MUTOH本社ショールーム(世田谷区池尻)にて12月15日より2016年3月14日まで一般公開します。

 

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MUTOHホールディングス傘下で、3Dプリンタ販売などを手掛ける武藤工業は、石巻専修大学による「復興共生プロジェクト」の一環として始めた、「3Dプリンタ活用による石巻市沿岸部の復元立体模型の製作」プロジェクトをサポートしています。

プロジェクト作成模型は、石巻市門脇町の震災伝承施設「東日本大震災メモリアル南浜つなぐ館」で、2015年11月22日より一般公開されているものです。MUTOHショールームでの展示は2014年に次いで2度目。今回は、昨年より移動展示用に作成されたモデル(全体を4分割したひとつ。1m×1m)を、震災後の航空写真など当時の記録も併せて、一般公開します。

石巻専修大学で、「復興共生プロジェクト」の一環として最初に持ち上がった案件が、津波により崩壊状態となった石巻市沿岸部を模型で復元すること。土地に生きた住民の歴史や、生きざまを思い起こす昔の町並みを形にできないか? その姿を見ることで復興のための元気、希望を取り戻して前に進んでいけるのではないか? これらの願いが込められたのが「3Dプリンタ活用による石巻市沿岸部の復元立体模型の製作」プロジェクトです。

石巻専修大学理工学部へフルカラー3Dプリンタを2010年に設置納入していた武藤工業はプロジェクトに賛同し、プリンタで使用される石膏パウダーマテリアルを提供することにしました。大学には市街地のデジタルデータなど無く、地図ソフト制作会社や測量会社などへ問い合わせ、国際航業が3Dデータを無償で提供することになりました。3Dプリンタの最大出力範囲にデータを分割したり、データ補正作業を繰り返し、さらに家の色や形などをチェックし、スケール1/750の立体模型を完成させました。

当プロジェクトは経営学部准教授の益満 環氏、理工学部准教授の高橋 智氏が発起人となり、弊社以外にも、石巻信用金庫様、国際航業株式会社様、財団法人前川報恩会様、日本電気株式会社様、NECネットイノベーション株式会社様が協賛企業として加わり、文部科学省の支援を受け、拓建技術株式会社様、株式会社西條設計コンサルタント様のご協力と、石巻専修大学の8名の学生様とご指導された教職員の皆様、そして震災に合われた住民の皆様の心のご支援を受け200日以上を費やして完成したものです。

模型は、2012年7月から石巻信用金庫本店で展示され、その後も石巻市役所をはじめ、市民ワークショップなどへ貸し出され、2015年11月22日からは、石巻市門脇町に立つ「がんばろう!石巻」看板の隣接地に完成した震災伝承施設「東日本大震災メモリアル南浜つなぐ館」で一般公開されました。

また石巻専修大学では「石巻市沿岸部の復元立体模型」の活動を基に、被災した門脇小学校が閉校となることを受け、「門脇小学校旧校舎の立体模型」の製作会を実施するなど、3Dプリンタ活用による立体模型の製作を通じて「復興共生プロジェクト」を展開しています。


「心の復興」プロジェクト “ふるさと、石巻の情景” 
MUTOH本社ショールームにて展示
●場所:東京都世田谷区池尻3-1-3
●展示期間:2015年12月15日(火)〜2016年3月14日(月)の平日
公開時間:10時00分〜17時00分
12月29〜31日を除く

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■展示に関するお問い合わせ先
MUTOHホールディングス
経営管理本部 阿部
TEL: 03-6758-7100

■立体模型に関するお問い合わせ先
石巻専修大学
経営学部 益満 環(ますみつ たまき)
TEL: 0225-7716 e-mail: masumitsu@isenshu-u.ac.jp