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地域の活性化に貢献しながら、新しい印刷需要を創造できる方法として地域活性ビジネスに参入する印刷会社が増えている。その中でも特に効果をあげているのが「キャラクター」などコンテンツを使ったビジネスだ。
地域の課題を解決することで地域貢献を果たし、同時に新しい印刷需要を創造するとして注目が集まっているのが「地域活性ビジネス」だ。2012年末に行った印刷会社へのアンケートでも7割以上の会社が「取り組んでいる」と回答している。
埼玉・深谷市のたつみ印刷(株)は、2012年のゆるキャラグランプリで5位となった深谷市のゆるキャラ「ふっかちゃん」を応援するプロジェクト「I LOVE FUKKA-CAN」を立ち上げた。様々なグッズへと展開してふっかちゃんを訴求するとともに、地元深谷市のPR活動を行いながら地域活性に取り組んでいる。
東京・高田馬場に本部を置くアトム通貨実行委員会(全国11支部)は、手塚治虫氏の理念を基に作られた地域通貨「アトム通貨」を使った地域活性事業を行っている。地元商店街で通貨が利用できるため商店街活性化を促し、地域ブランドの創出にも一役買うなど、様々な活用方法で注目を集めている。
埼玉・秩父市の秩父アニメツーリズム実行委員会は、秩父を舞台にしたTVアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(フジテレビ)を活用し、全国からファンを誘客している。地域限定イベントの開催、聖地巡礼マップやノベルティの作成・配布などを行い、2011年4月から同年10月までで、約3.2億の経済効果、8万人強の観光客誘客に成功している。
以上の1社2団体に、
・地域の特徴と課題
・地域活性に取り組むようになった経緯
・これまでに手掛けた活動の具体例
・現在の状況と今後手掛けたい活動
などを聞きながら、地域ビジネスのノウハウや印刷需要を生み出す取り組み実例、ビジネスの採算性などを考察し、成功する地域ビジネスモデルを浮かび上がらせる。
(JAGAT 研究調査部 小林 織恵)
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「地域ビジネスにおける印刷会社の可能性」
PM2 印刷会社の地域活性化ビジネス2013~地域コンテンツを活かして印刷需要を創造~
日時:2月8日(金) 15:15~17:15
【スピーカー】
たつみ印刷(株) 専務取締役 新道行氏
アトム通貨実行委員会 本部副会長 (手塚プロダクション クリエイティブ部 部長) 石渡正人氏
秩父アニメツーリズム実行委員会 (秩父市観光課) 中島学氏
【モデレーター】
JAGAT 研究調査部 シニアリサーチャー 藤井建人