従来の自動組版やデータベースパブリッシングでは、複雑な処理についてはプログラミングで対応することが一般的であり、その開発コストのために導入を躊躇することが少なくなかった。
プログラミングが必要ということは、テスト導入し、事前に効果を確認することもできず、また、レイアウト方針が変更になるとプログラム修正も必要となる。
高い費用をかけるには、リスクが大きいと言わざるを得ない。
しかし、近年では自動組版への関心が高くなっている。世間のあらゆる部門で、WordやExcel、データベースなどが利用され、印刷物の原稿となる元データがデジタル化されており、有効活用が求められている。また、印刷レイアウトと同時にWeb配信用のHTMLを最小限の手間で制作したい、という要求もある。
何よりページあたりの制作費用を抑えなければ、受注することもできない。
自動組版のプログラムでは、文字の付加などデータの前加工と呼ばれる部分と各レイアウトソフトのフォーマットに変更する部分がある。これらをデータマッピングという手法で実現することで、プログラミングレスの自動組版を実現することが可能である。
本ミーティングでは、プログラミングレスのDTP制作支援ツールと、このツールによる制作事例を取り上げる。
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