近年、マンガやアニメは世界的に通用する日本の文化であり、財産であると言われることも多い。
しかし、現時点ではアナログ手法による製版フィルムでの管理が一般的であり、たとえば吹き出しを日本語から多言語に変更するだけでも、無駄な費用や時間がかかってしまう。
版型が変わる単行本化やWeb・携帯電話など電子媒体への展開、海外向けの多言語化などを柔軟におこなうには、吹き出しや柱部分の組版レイアウトと校正をDTPソフトで行い、予めレイヤー化することなどが必要である。
また、マンガは出版分野だけでなく、広告や広報・パブリシティ分野にも広く普及している。
誰にでも一目で理解しやすいという特性、堅い内容のため文章だけでは読んでもらえないものをマンガ化するなど、多方面に利用されている。
広告をはじめとして、官公庁の広報や、社内報、製品マニュアル、社史、株主向けの企業広報(IR)などにも採用されている。
DTPデータとして提供するほか、昨今ではWeb上での活用を前提に制作し、PDFやFlash形式(アニメ)のデータ提供も増えている。
本ミーティングでは、InDesignのプラグインとDTPによるマンガ雑誌のフルデジタル制作と、広告マンガの制作を取り上げ、マンガ制作の今後について考察する。
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