Kyuanosとは、入力〜出力までの異なる機器を高精度で色の統一を実現する画像処理技術である。その中では、拡張色空間に対応した画像処理技術や照明環境光の違いを考慮するカラーマッチング技術がある。
入出力機器間でのデータの受け渡しには、色域の制限を受けない色空間が必要になる。入出力のトータル処理として、拡張色空間に対応したCMSが必要だろう。
また、照明環境の違いによる色の見えの違いがある。すなわち、同じ物体でも照明光源が変わると色が違って見えてしまう。ここでは、照明環境光の違いを考慮したCMS(Color Management System)が必要になる。
照明環境光の違いへの取組みとして、Kyuanosによる以下の環境光補正技術がある。
・「色」の数値化
画像入出力機器の色の表現特性
人間が色をどのように見ているかという視覚特性
照明の色合いなどの照明発光特性
・色の測定値と人間の色知覚の心理値の対応付け
・異なる照明・観察環境において、入力/表示/出力の各機器間で色再現をコントロール
Kyuanos基本処理フローは、デバイス色、物理色、心理色という以下の3つの色変換モデルで構成されている。
・Device Model → デバイスカラーと物理色を関連付け
・Gamut Map Model → 動的に色域マッピング
・Color Appearance Model → 観察環境を考慮した順応モデル
まとめ
・新しいCMS、Kyuanosを開発
特徴1:拡張色空間に対応した画像処理技術
特徴2:照明環境光の違いを考慮したカラーマッチング技術
・Kyuanosの一部がMicrosoft Windows Vistaに搭載される
2006/11/09 00:00:00