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ハイデルベルグ・ジャパン/A4対応高画質フラットベッドカラースキャナSAPHIR HiRes発売

ハイデルベルグ・ジャパン株式会社は、OPAL、SAPHIRなどでご好評を頂いている宝石シリーズスキャナの最新モデルとして、A4サイズ対応フラットベッドスキャナ「SAPHIRR HiRes(サファイア・ハイレゾ)」を開発し、8月中旬より発売開始いたします。価格は1,398,000円です。

 SAPHIR HiResは、10,500画素CCD搭載の透過光源ユニット搭載型A4サイズ対応フラットベッドスキャナで、ハイデルベルグ社製デスクトップスキャナでは初めての固定CCD方式を採用しています。この固定CCDスキャニング方式では、CCDは固定したまま原稿トレーが稼動するため、スキャン時の振動によるブレやノイズを防ぎ、最適な品質での原稿入力を可能にします。
 SAPHIR HiResは、入力ビット数RGB各色14ビットを実現し、最大濃度値3.6Dを達成し、高品質かつ高速な画像入力を可能にするワンパススキャニング方式を採用しています。また、オートフォーカス機能によってマウント付きの原稿でも最適なシャープネスでのスキャニングが可能となります。さらに、このクラスのスキャナとしてはユニークなダブルレンズシステムの搭載によって、StandardRes(スタンダードレゾ)モードでは1,220×3,048dpi、HiRes(ハイレゾ)モードでは3,048×3,048dpiでのハイクオリティな原稿入力が可能となり、ユーザー自身で入力原稿のサイズに最適なレンズを選択することが可能になります。

 SAPHIR HiResには、CIRCONやSAPHIR ultra 2でも高い評価を博しているスキャニング&カラーマネージメントソフトウェア「LinoColor Elite」の最新バージョンが標準添付されています。LinoColor Eliteでは原稿の自動分析やColorAssistantによる自動補正機能をはじめ、原稿の傾きを補正するアングルルーラー機能を搭載。また、プレビュー画面で任意のエリアに対する最終出力サイズを入力するだけで印刷に必要な倍率と解像度を自動計算し、アウトプットサイズの設定が可能な「フレキシブルルーラー」機能を搭載するなど、プロフェッショナルなスキャニングをサポートする多彩な機能を備えています。

 SAPHIR HiResは、アップルコンピュータのColorSync 2.5 に対応しており、ICCプロファイル*1)による固体差や原稿の特性に左右されない一環したカラーマネージメントが実現できます。
 SAPHIR HiResは、デザイン、DTP、写真館、プロラボ、製版・印刷関連業界、広告、出版、一般企業などにおいて、ハイクオリティなスキャニングを必要とするプロフェッショナルに最適なデスクトップカラースキャナです。
*1) ICCプロファイル:International Color Consortium(コンピューターおよびフィルムメーカーが中心になり、カラーマネージメントの標準化を目的として構成された国際委員会)が制定した、各デバイスの色特性を補正するための色変換テーブル。

■ SAPHIR HiResの価格:      1,398,000円
■ SAPHIR HiResの発売開始予定時期:8月中旬
■ SAPHIR HiResの販売目標台数:  1000台


SAPHIR HiResの特長

●デザイン、プロラボ、製版現場のプロに最適なハイスペックを達成
 SAPHIR HiResは、スキャナの左側に固定されている最新の10,500画素固定CCDを搭載しており、従来のSAPHIRシリーズに比べ、より高度なCCD技術を採用しています。
SAPHIR HiResの固定CCD方式では、従来のデスクトップスキャナのように原稿の上をCCDアレーが移動して原稿を読み取るのではなく、スキャナの前部に固定されているホルダーに原稿を乗せて、固定CCDの上を原稿ホルダーが移動します。この固定CCD方式により、スキャニング時に起こりうるレンズの振動を防ぐことが可能となり、極めて精度の高いスキャニングが実現できます。

 また、SAPHIR HiResではダブルレンズを搭載しており、反射・透過原稿ともにStandardResモード(1,220×3,048dpi)では297×216mm、またHiResモード(3,048×3,048dpi)では297×86mmサイズまでの高品質な原稿の入力が可能です。このダブルレンズシステムによって、ユーザーは入力原稿のサイズに最適なレンズを2つのレンズから選択することが可能となり、ハイクオリティなスキャニングを実現します。

 SAPHIR HiResは、入力ビット数RGB各色14ビット、最大濃度値3.6Dというハイスペックを実現、原稿の微妙なディテールの再現を可能にし、印刷物の入稿に十分性能を発揮します。

●LinoColor Elite最新版でのCIELAB入力による高品質な色再現
 SAPHIR HiResに標準添付されている「LinoColor Elite 5.1J」は、 SAPHIR ultra 2やCIRCONで好評を博しているLinoColor Eliteの最新バージョンのスキャニン&カラーマネージメントソフトウェアです。LinoColor Eliteは、TOPAZやTANGOなどのハイエンドスキャナで好評を博しているLinoColorのテクノロジーを継承しており、一般のRGB スキャナよりも色再現領域の広いCIELABによる入力が可能なうえ、プロフェッショナルのノウハウをAI化したカラーアシスタント機能や連続スキャニングが可能なマルチスキャニング機能を搭載するなど、簡単な操作で高品質な入力を実現します。

 LinoColor Eliteの大きな特長であるLCHインターフェイスでは、色補正を人の色感覚により近いL(Luminance:明度)、C(Chroma:彩度)、H(Hue:色相)でとらえ、LCHを各々互いに影響されずに色修正を行うことが可能です。したがって、色を初めて扱う初心者の方でも直観的に色修正を行うことが可能です。
 LinoColor Eliteの自動補正機能の一つであるColorAssistant機能では、原稿を自動分析し、ハイライトやシャドウ、コントラスト、色かぶりやクロマといったスキャニングパラメータを自動的に設定できることにより、色再現についてあまり知識を持たないユーザーでも体系的に、思い通りのスキャニング結果が得られます。また、フィルタ機能の編集ダイアログでは、原稿に最適なシャープネスの選択から、更に詳細な設定も可能です。
 次に、プレスキャン後にアングルルーラー機能を利用することにより、プレスキャン画像上でマウスを使って垂直にしたい部分の絵柄に沿って線を引くだけで瞬時に画像を垂直にしてスキャニングが行えるほか、フレキシブルルーラー機能では、プレビュー画面で任意の個所に対する最終出力サイズを入力するだけで印刷に必要な倍率と解像度を自動計算し、アウトプットサイズの設定が可能となります。さらに、ディスクリーニング機能により、印刷物をスキャンしたときに起こりやすいモアレを防ぐことも可能です。

 LinoColor Eliteでは、ハイエンドスキャナで採用されている色分解用プリントテーブルが用いられ、出力結果をシミュレーションした高画質なCMYK色分解が可能です。
● ICCプロファイルに基づく高度なカラーマネージメント
 SAPHIR HiResでは、より高度なカラーマッチングを行うために、スキャナのキャリブレーション用に反射原稿および透過原稿用カラーターゲットが用意された ScanOpen ICC Liteが標準でバンドルされています。これにより、ColorSync 2.5に基づいたICCプロファイルによるオープンで高品質なカラーマッチングが可能になります。


SAPHIR HiResの仕様
スキャニングシステム:透過光源ユニット搭載型デスクトップスキャナ
           (ダブルレンズCCDによるワンパススキャン)
スキャニングソフトウェア:LinoColor Elite 5.1J
CCD: 10,500画素 (固定CCD)
原稿: 反射・透過、カラー・モノクロ、連続調・線画、ポジ・ネガ
原稿サイズ:297×216mm
      (1,220×3,048dpi:反射・透過原稿)
       297×86mm
      (3,048×3,048dpi:反射・透過原稿)
光学解像度:HiResモード:3,048×3,048dpi
      StandardResモード:1,220×3,048dpi
補間処理解像度:HiResモード:9,144×9,144dpi
        StandardResモード:9,144×9,144dpi
倍率範囲:10-1200%(HiResモード)
      10-600%(StandardResモード)
最大濃度値:3.6D
入力ビット数:42bit(RGB各色14bit)
データ蓄積容量:2MB
インターフェイス:内部SCSI II
電源:100-240V
消費電力:約60W
動作環境:温度5-40℃、湿度20-80%(結露なきこと)
ノイズ:55dB以下(動作時)
寸法(W×H×D):425×210×548mm
重量:約20kg
パッケージ内容:
SAPHIR HiRes本体、電源ケーブル、
SAPHIR HiResハードウェアマニュアル、
SCSIケーブル、ターミネーター、
FontExplorer CD-ROM、
LinoColor Elite 5.1J CD-ROM、
LinoColor Elite ソフトウェアマニュアル、
スキャナキャリブレーション用プロファイル
作成ソフトウェアツールScanOpen ICC Lite,

システム条件:
Power Macintosh
(ColorSync 2.5インストール済み)、
Mac OS8.1以降フルカラーモニター、
推奨メモリ64MB RAM以上、
CD-ROMドライブ

※パッケージ内容は変更することがあります。

連絡先:ハイデルベルグCPSカスタマーサポートライン
電 話:047-380-6447
URL:http://www.jp.heidelberg.com/

1999/08/09 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会