10月の広告業売上前年比は0.6%減とほぼ前年並みとなった。相変わらずマス4媒体はすべて前年割れで全体としては2.5%減である。テレビは0.1%減と前年並みだったが、新聞が5.2%減、雑誌7.7%減、ラジオ8.1%減といった状況である。10月は屋外広告、SP・PR・催事企画がそれぞれ8.1%減、14.4%減と大きく落ち込んだ。いずれも9月に続く前年割れである。好調なのは交通広告(9.4%増)と折込・ダイレクトメール(4.1%増)であった。後者は7カ月連続で前年を上回っている。
10月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は1.0%増で前年を若干上回った。非塗工紙では、ここのころ好調な上級印刷紙が5.6%増と大きく伸びたが、ほかはすべてマイナスで、全体としては0.0%であった。全体をけん引してきた微塗工紙は2006年後半から伸び率が急速に低下し、10月の出荷販売量前年比は2.0%減で、2カ月連続のマイナスになった。塗工紙では、コート紙、軽量コート紙が順調に伸びた。フォーム用紙が2.2%増と順調、白板紙は3.3%減と振るわなかった。
(「JAGAT info 2007年2月号」より)
2007/03/07 00:00:00