11月の広告業売上前年比は▲3.3%であった。10月は▲0.6%でほぼ前年並みであったが、景気と連動して安定した伸びが見られないというのが昨今の広告市場である。やはりマス4媒体が大きく前年を上回ったこと(▲4.8%)が利いている。テレビの▲2.2%とともにラジオ(▲7.9%)、新聞(▲9.6%)、雑誌(▲7.2%)が大幅な前年割れである。11月に良かったのは折込・ダイレクトメール(7.1%増)、交通広告(3.9%増)である。SP/PR/催事企画は▲12.3%と大幅なマイナスであった。
11月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は▲0.6%で前年を若干下回った。4月以来7ヶ月ぶりに前年割れとなった。ただし、この間も伸びは小さかった。最近の特徴は、微塗工紙、軽量コートの伸びが止まってきたことである。微塗工紙は、11月、0.3%増と若干前年を上回ったが9月、10月は前年割れであった。後者も11月は0.3%増の微増に留まった。非塗工紙は、薄葉印刷紙が6.9%と伸びたが、主力の上質紙が▲2.4%と前年を下回り、中級紙、下級紙も前年割れになっている。
「JAGAT info2007年3月号」より
2007/03/18 00:00:00