本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

全国に印刷・製版会社はいくつ?

印刷界OUTLOOK2007(1)

2007年4月1日 印刷界OUTLOOK2007 一覧

●印刷業は10年で6500社以上減少

日本経済は、バブル経済崩壊以降の長い景気低迷を経験し、国際競争の激化、選択と集中による業界再編の流れなどにより、国内の全製造業の企業数は減少傾向にあります。
経済産業省の「平成17年工業統計表 産業編」(概要版)によれば、2005年の全製造業の事業数は2003年の調査から7.1%減少して、46万8841社となりました。10年前の1995年と比較すると28.4%減で、18万5595社も減少しています。毎年1万8500社以上が減り続けたことになります。
印刷業では2005年に2万5066社となっており、1995年と比較すると10年間で20.7%減で6555社の減少となっています。
印刷業も厳しい状況にありますが、製造業一般に比較すると減少幅が少ないようです。従って、全製造業に占める印刷業の割合は、95年の4.8%から5.3%へと増加しています。

●製版会社は10年間で大幅減少

製版業の事業数を見てみると2005年には2350社となり、2003年と比較して20.3%の大幅な減少で600社も減少しました。1995年は5741社でしたから、この10年で3391社と、大幅な減少(59.1%減)です。
印刷業に比較して減少率が高いのは、デジタル技術の進展により、DTP/CTPが印刷業に浸透した影響、と考えられます。ただし2000年から2003年にかけての減少率(30.1%減)より、今回の減少率は、若干鈍化してきております。
製本業は2005年には2223社で、1995年と比較すると664社の減少(23.0%減)となりました。デジタル化よりも、印刷業の低迷が影響しているものと考えられます。
印刷産業全体を見ると、2005年は3万1970社で、2003年の3万4940社より、2970社の減少(8.5%減)となっています。
印刷業の規模別構成比(2004年)を見ると、従業員10人未満の企業が全体の76.1%を占めています。
また、従業員100人以上の企業は388社であり、全体の1.5%に過ぎません。この構成比はほぼ一定であり、会社数から見ると印刷業は中小会社が主体となっていることが分かります。



2007年4月号より

印刷界OUTLOOK2007 一覧

2007/04/20 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会