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1人が1年間に売り上げる額は?

印刷界OUTLOOK2007(3)

2007年4月1日 印刷界OUTLOOK2007 一覧

●印刷業の売上高は10年前の水準を下回る

経済産業省の「平成17年工業統計表 産業編」(概要版)によれば、2005年の印刷業の売上高(製造品出荷額等)は、6兆2485億円であり2003年との比較では、2600億円のマイナス成長で、4.0%落ち込んでいます。また、10年前の1995年との比較でも15.1%落ち込んでいます。1998年には、10年に一度の調査対象の見直しの年ということもあって一時持ち直したものの再び減少に転じ、2005年は厳しい状況であると言わざるを得ません。
一方、全製造業の売上高は、298兆5758億円で、2003年に比べ22兆3456億円の伸びとなり、率では8.1%の回復であり、10年前との比較で3.5%のマイナスになっています。製造業全体のすう勢から比べると、印刷業は取り残された形になっています。
製版業では、2005年の売上高は5093億円で2003年に比べ323億円、率にすると6.0%のマイナス、10年前の1995年に比べ25.6%のマイナスです。また製本業では、2005年の売上高は2162億円で2003年に比べ109億円、率で4.8%の減少、10年前との比較では22.0%のマイナスとなっており、全製造業に比べ大幅な悪化であり深刻な状況です。

●印刷業の1人当たり売上高は2085万円

同統計表から、1人当たり売上高(製造品出荷額/従業員数)は、2005年に印刷業で2085万円、これは2003年に比べ0.9%の上昇、10年前1995年の2018万円に比べ3.3%の増加となっています。
一方、全製造業では、3492万円で前回から9.5%、10年前から22.8%、いずれも増加しています。全製造業に比べて、印刷業における自動化、合理化はまだまだ遅れており、さらなる一層の生産性向上が必要と思われます。
また製本業では2003年に比べ0.1%の増加、10年前に比べ5.2%の減少と、印刷業よりも回復の勢いは弱く、低価格化傾向による売上高の落ち込みをそのまま反映する結果となっています。
一方、製版業では、2005年の1人当たりの売上高は1571万円となり、10年前の1995年と比較して32.5%の増加、2003年に比べ10.7%の増加となっています。これは売上高の減少以上に、従業員数の減少(15.1%減少)が大きく、その結果、見掛け上増加していると思われます。



2007年4月号より

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2007/04/28 00:00:00


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