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外注にはどのくらい出していますか?

印刷界OUTLOOK2007(5)

2007年4月1日 印刷界OUTLOOK2007 一覧

●1社当たり約2億6930万円を外注に

全印工連「平成18年度印刷業経営動向実態調査集計結果報告書」によれば、回答企業1社当たりの純売上高は2005年11億2359万円、外注加工費は2億6930万円で、外注加工費が純売上高に占める割合は24.0%となっています。これは2004年度に比べ1.3ポイント低下していて、外注比率は年々低下しています。

外注加工費の内訳は、印刷代が35.4%(9640万円)で最も高く、印刷会社の主要得意先が印刷会社であることを裏付けています。
次いで、製本・加工代23.2%(6329万円)、その他15.5%(4214万円)、デザイン・イラスト・編集等10.5%(2873万円)、写真製版代8.2%(2237万円)と続きます。

印刷代、デザイン・イラスト・編集等は増加傾向、一方、製本・加工代は横ばい傾向にあります。これは、DTP・CTP化が浸透し、情報ネットワークによるデータのやり取りがスムーズになったことが要因の一つにあります。また、自社で製本・加工に取り組む会社が徐々に増えている可能性があります。
業態別では、純売上高に占める外注費の割合で見た場合、出版印刷34.2%が最も高く、その内訳は、印刷代30.4%、製本・加工代20.3%、写真製版代12.6%です。次いで、商業印刷24.3%となっており、その内訳は、印刷代38.6%、製本・加工代20.0%、その他16.3%です。
さらに、総合印刷21.6%が続き、内訳は、印刷代30.3%、製本・加工代26.2%、その他18.6%となっています。

●材料費の上昇によって加工高が減少

加工高(純売上高から、外注加工費、材料費、商品仕入れ代、を引いたもので、企業の創出した付加価値と見なし得る)は、1社当たり5億3470万円で、純売上高に対して占める割合は47.6%(前年48.0%)と低下しました。
材料費が23.2%(前年21.3%)と大幅に上昇しています。商品仕入れ高は5.3%(前年5.4%)で、外注加工費が24.0%(前年25.3%)と低下したにもかかわらず、材料費の上昇分を外注加工費と商品仕入れの減少で吸収し切れずに、加工高が減少してしまっています。

2007年4月号より

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2007/05/06 00:00:00


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