オフ輪/印刷機の数はどのくらいでしょうか?
印刷界OUTLOOK2007(8)
●オフセット輪転機稼働数は横ばい
オフ輪はどのくらい設置されているのでしょう。日本印刷新聞社の調査によると、2006年の全国の中小印刷会社で稼働する商業・出版用オフ輪の状況は、設置事業所数は451事業所、設置台数では1362台と確認されました(新聞用オフ輪は91事業所325台)。前回調査より35台増加しました。申告調査なので回答・掲載辞退をした企業もあり、一概に増減の判断はできませんが、ここ数年はほぼ横ばい傾向にあります。
近年、メディアの多様化、多品種小ロット化、出版不況などによって大量部数の仕事は減っており、オフ輪も枚葉機の仕事を取り込んでいく必要に迫られており、メーカー側もそのようなニーズをにらんだ機能を装備した機械の開発を進めているようです。
判サイズ別ではB2版が、853台で62.6%のシェアを占めます。次がA1で242台、B3の129台と続きます。A1サイズは近年増加傾向にあります。また多色機の比率は高く、全体の80%以上が4×4、5×5、6×6色機が占めています。
都道府県別では埼玉が73事業所311台、大阪が41事業所154台、愛知が32事業所100台の順になっています。
●印刷機械の生産台数は増加
経済産業省の「平成17年機械統計年報」によると、2005年の印刷機械の生産台数は4万2477台で、前年の4226台から大きく増加しました。これは新たに産業用デジタル印刷機(A3寸伸び以上)が統計に加えられたためです。平版印刷機の生産台数は、前年比5.2%増の1907台でした。平版印刷機の合計の内訳を見ると、オフ輪の生産台数が前年比2.9%減の165台、枚葉印刷機の生産台数は前年比6.1%増の1742台です。凹版印刷機は前年比37.0%減の17台、その他の印刷機(フレキソ、シール、フォーム、スクリーン印刷機など)が同10.3%減の2142台となりました。また、デジタル印刷機は3万8411台で、数量では9割以上を占めますが、金額では8.5%に過ぎません。
製版機械は、2年ぶりに減少して1万2372台(前年比6.2%減)となりました。製本機械は前年比0.9%減の1万926台、製箱、段ボール製造用などの紙工機械が同17.5%減の438台となりました。
2007年4月号より
2007/05/18 00:00:00