主要印刷市場および製版印刷材料の出荷販売量から見る2007年1月の景況報告。
1月の広告業売上前年比は0.6%増で、12月(0.8%増)に次いで前年を上回った。マス4媒体は相変わらず不振(1.1%減)。テレビは12月に次いで2カ月連続で前年を上回ったが、新聞の落ち込み(4.6%減)で帳消しになり、雑誌(13.4%減)、ラジオ(6.3%減)が足を引っ張った。SP関係では、2006年好調だった交通広告が1月も7.5%増と大きく伸びた。折込・ダイレクトメール(1.2%増)も順調。インターネット広告は20.8%増である。逆に屋外広告は14.5%減と大きく落ち込んだ。
1月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は1.8%増であった。1月は微塗工紙が7.4%減と大きく前年を下回った点が注目される。伸び率鈍化傾向は続いている。非塗工紙は、12月に続いて4種のすべてが前年を上回り、全体としては2.6%増になった。塗工紙は、主力のコート紙、軽量コート紙がそれぞれ3.8%増、6.4%増と大きく伸びたため、全体としても4.6%増と好調であった。1月は、フォーム用紙も久しぶりに伸びた。紙器関連用紙は8カ月連続の前年割れ(1.1%減)。
(「JAGAT info2007年5月号」より)
2007/05/27 00:00:00