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各地の声(2007年2月)

各地の印刷会社の多くは2月も1月に引き続いて低調だったようだ。受注は確保できていても、用紙価格値上げや小ロット化による収益性低下が懸念されている。



茨城:商業
人が集まり、動きがあるところは決まっているような感じがします。また、人が集まっても必ずしも売り上げには反映していないようです。消費者の収入が増えて地域経済が活性化し、お金が流通するのには、地方においてはまだ少し時間がかかりそうです。

東京:商業
仕事がないときはありませんが、現在は工場フル稼働で、場合によってはお客様の注文をお受けできないこともあります。ただし、ロットは小さくなり、数量が減って仕事の件数が増えている状態です。いままでは1冊の本でも、分冊するような受注が増えています。

千葉:紙器
上半期が終了しましたが、昨年よりも苦しい状況が続いています。設備の旧式化も進んで苦しい状況ではありますが、設備投資を行って生産能力の向上につなげていきたいと考えています。

新潟:総合
営業不振対策として組織変更等の改革を行っていますが、業績面への改善につながってきていません。今後は全社を挙げて受注拡大に向けた営業活動への後押しをしていきます。

長野:出版
今年に入ってからは超短納期・低価格の仕事が増えています。フルで稼動しているのに数字としての結果が残らない状況です。

大阪:商業
当社も団塊世代の定年があり、ミドル世代のリーダーシップが必要とされています。ISOの理念を基本に、組織の見直しを行う時期を迎えています。

和歌山:商業、事務
1月、2月ともに大変厳しい状況です。出足の悪さは昨年以上で、不透明さはさらに増すのでしょうか。それに追い討ちをかけるような製紙メーカーによる用紙値上げです。前途多難な道は6月頃まで続くでしょう。

広島:商業
平成19年1月から3月上旬にかけての印刷(情報伝達媒体)市場の動きは極めて緩慢です。特に毎月の上旬は仕欠が発生することもたびたび。仕事が中旬以降の半月に集中しますので、その期間の繁忙感は想像以上です。結局、ムダが発生して利益が出ない状況が続きます。この時期に「用紙の値上げ!!」ホント?

山口:商業
2月・3月は前年に比べて受注金額・受注件数ともにアップしています。ちなみに3月までの前期は1年間で約5%の売り上げ増になりました。

沖縄:商業
年度末が近づくにつれ、決算のことが気になります。当地では官公需が落ち込んでいて、受注減をどこでカバーするのか苦慮しているところです。予算消化の駆け込み需要が増えることを期待しています。


(「2007年2月度 印刷業毎月観測アンケート」より)

2007/05/25 00:00:00


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