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用紙の需要はどのくらいでしょうか?

印刷界OUTLOOK2007(10)

2007年4月1日 印刷界OUTLOOK2007 一覧

●紙・板紙の需要は横ばい

日本製紙連合会の調査発表によると、2005年の紙・板紙の国内需要(国内出荷+輸入±流通在庫増減分など)は、前年比横ばいの3192万トンとなりました。
紙・板紙は、需要別に大きく印刷・情報用、包装・加工用、衛生用の3つに分けられます。印刷・情報用とは印刷に使用する塗工紙・非塗工紙、新聞用紙などです。包装・加工用には、紙器や段ボール用の板紙などを含みます。衛生用とは、トイレットペーパーやテッシュペーパーなどです。
2005年の景気は夏を過ぎたあたりから、業績好調な企業の設備投資に支えられ、回復基調を続けています。それに伴って商業印刷需要が堅調で、2000年〜2005年の塗工紙は年率1.2%増を記録しました。
衛生用は180万トンと順調に伸びているものの、包装・加工用は省包装や製造業の海外移転の影響を受けマイナスになっています。今後もデジタル化が進展することでメディア形態の多様化、また環境問題への対応などもあり、紙・板紙の需要が大きく伸びる要因は少ないと予想されます。

紙・板紙の需要推移

10年間の需要構造の変化を見ると、1995年は包装・加工用が48.3%、印刷・情報用が46.5%、衛生用が5.2%で、包装・加工用が需要のほぼ半数を占めていましたが、2005年には印刷・情報用が49.3%、包装・加工用が45.1%、衛生用が5.6%で、印刷・情報用がほぼ半数となりました。

●国民1人当たり246.8kgを消費

日本紙パルプ商事発行「図表:紙・パルプ統計」によると2005年の国別紙・板紙消費量は、米国が8970万トンで最も多く、以下中国5930万トン、日本3146万トン、ドイツ、イギリス、イタリアと続きます。

これを国民1人当たりの紙・板紙消費量で見ると、トップが米国300.6kgで、次がカナダ255.3kg、以下日本(246.8kg)、ドイツ(232.7kg)、イギリス(206.5kg)と、上位には先進国が並びます。
また、近年、環境意識の高まりから資源の有効利用が求められていますが、2005年の国別の古紙利用率を見ると韓国の79.5%がトップで、以下ドイツ63.2%、中国62.7%、日本は60.4%、フランス、イタリアが50%を超える利用率となっています。

2007年4月号より

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2007/05/26 00:00:00


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