印刷産業の成長が全体的に低迷している中、唯一成長分野と注目されているのがデジタル印刷・オンデマンド印刷であり、新しいスタイルの印刷物も次々に開発されている。
バリアブル・イメージ処理をおこなうアプリケーションソフトウエアも進化しており、それによってビジネスやマーケティングにも、大きな影響を与えている。
従来のパーソナライズ印刷と言えば、個人情報と商品情報などをあるロジックでマッチングさせ編集する、内容重視のものが主流であった。
しかし最近になって、より表現の幅を広げたグラフィカルな表現で訴求する手法が注目されている。たとえば、DirectSmileは、グラフィカルな要素によって文字列を表現することで、インパクトの強いイメージを生成することができるアプリケーションである。
石や花、記号などのイメージを並べて、顧客の名前を写真の一部として自然に表現することができる。このようなデザインのDMやパンフレットを受け取ると、実際に多くの人が手に取り、注視するとのことである。
今回のミーティングでは、グラフィカル要素を取り入れたバリアブル印刷を取り上げ、デジタル・オンデマンド印刷のビジネス、サービスと技術について考察する。
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