主要印刷市場および製版印刷材料の出荷販売量から見る2007年2月の景況報告。
2月の広告業売上前年比は0.6%減で再び前年割れになった。新聞、雑誌が、それぞれ11.7%減、12.8%減と2桁の前年割れとなるとともに、テレビも12月、1月のプラスから一転、2.0%減になった。不安定な動きの最大要因である。安定しているのが交通広告で、2月も3.9%増と順調に伸び、昨年9月以降6カ月連続で前年を上回った。インターネット広告は、1月、2月、それぞれ13.1%増、21.7%増と大きく伸びている。もう一つ2月にプラスになったのがSP・PR・催事企画(6.5%増)である。
2月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は0.6%増であった。このところ、大きな伸びはないが安定した推移になっている。品種ごとに月によるプラス・マイナスの変動はあるが、シェアの半分を占める塗工紙が順調に伸びているからである。
2月の塗工紙は2.3%増だったが、内容としてはコート紙が4.1%増で大きく伸びた。微塗工紙は1月に次いで前年を下回った。非塗工紙は、1月から一転してすべての品種が前年割れで、全体としては2.1%減になった。
(「JAGAT info 2007年6月号」より)
2007/06/26 00:00:00