各地の声(2007年3月)
3月は、久々に印刷会社経営者から景気の良いの声が散見された。2007年は2月までがやや冷え込んだ分の反動が来たか。選挙特需と期末特需が重なった地域もあったようだ。
茨城:商業
4月下旬に会社の近くに新しいショッピングセンターがオープンしました。年間売上高は110億円を見込むらしいのですが、パイが大きくなるわけではありませんからどこかの売り上げが移動するわけです。大手デベロッパーの資本力・企画プロデュース力で、それについていける企業はますます強くなると思います。
東京:商業
売り上げは横ばい、労働時間は20%UPです。仕事が遅くなったのか、難しい仕事が多かったのか。単価の引き下げはまだ続いていくことでしょう。
千葉:商業
統一地方選の受注を取り込むことができ、年度末需要と合わせて数年ぶりの好調さとなった3月でした。社内も活気づいています。引き続き4月も好業績が見込めそうですので、「次の一手」を検討中です。
新潟:総合
例年の官公庁年度末繁忙期と、政令指定都市になって区制の施行によって、業界でも特需として報道されています。当社でも手控えられていた封筒・名刺等の受注が集中しましたが、顧客の要望どおりに製品をお届けすることができました。
長野:出版
3月は今までになく仕事が集中しました。同業他社の状況も同じらしく、あふれた仕事もあったようです。異常な一ヵ月でした。
岐阜:パッケージ業
新学期・新年度へ向けた印刷物・パッケージ製作が一段落し、少々脱力感が見られます。6月の決算に向かって再スタートを切ります。
愛知:商業
今年は統一地方選の年でもあり、選挙関連の受注が増え、当然のように売上高は増加しました。このようなイベントが毎年あるとありがたいのですが…。
大阪:商業
売上高は昨年並みでしたが、資材関係の値上がりによって支払いは増加しているのが実情です。受注に値上がり分を上乗せするのが理想ではありますが、現実には難しいものです。
和歌山:商業、事務
低価格の原因のひとつに挙げられるものにオフ輪の過剰設備があるように思えてなりません。メーカーの口車に乗せられたと言っては言い過ぎでしょうか?儲かっているのは機械メーカー、影で泣くのは地方の業者…。
広島:商業
3月は定期品の発注時期が変更になって売り上げが大幅に減少しました。通期ではオフ輪、フォーム印刷部門の売り上げが増加、枚葉印刷部門が減少しています。当地域では印刷物の動きが鈍く、印刷資材業者の荷動きにも影響が出ている模様です。
徳島:商業、出版
印刷に転業したものの、残念ながら業績不振で廃業した会社があります。
山口:商業
売上高・受注点数ともに前年実績を上回りましたが、加工高は前年比92%と低いものになっています。まだまだ「回復」には程遠い状態です。
(「2007年3月度 印刷業毎月観測アンケート」より)
2007/06/30 00:00:00