主要印刷市場および製版印刷材料の出荷販売量から見る2007年4月の景況報告。
4月の広告業売上前年比は0.1%。昨年12月以降、いずれの月も±1.0%以内での動きである。4月は、マス4媒体が11ヶ月ぶりでプラス(0.1%増)になった。新聞の落ち込み(△1.3%)が小さい中でテレビが1.7%増になり、雑誌、ラジオのマイナスをカバーしたからである。SP関係では折込・DMが△9.6%と大きく落ち込み4ヶ月連続の前年割れ。逆にSP/PR/催事企画は3ヶ月連続のプラス(1.0%増)、交通広告も8ヶ月連続プラス(0.6%増)だった。インターネット広告は11.5%増。
4 月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は0.9%増であった。5ヶ月連続で前年を上回っている。非塗工紙は0.1%増でほぼ横ばい、微塗工紙は3月の2.9%増から一転して△2.0%、塗工紙は順調で5ヶ月連続プラスの2.9%増であった。非塗工紙は、多少のプラスマイナスはあるが全種ともほぼ前年並みであった。一時、上り調子一辺倒で伸びた微塗工紙は、昨年夏以降、プラスマイナスの繰り返しで推移。塗工紙は、4月もコート紙が他に比べて高い4.4%増になった。
(「JAGAT info 2007年8月号」より)
2007/08/27 00:00:00