主要印刷市場および製版印刷材料の出荷販売量から見る2007年5月の景況報告
5月の広告業売上前年比は1.9%減。4月に11カ月ぶりでプラス(0.1%増)になったのも束の間、5月は再び6.3%減の大幅な前年割れになった。テレビが4.8%減で2006年4月に次ぐ大幅な前年割れになり、シェア第2位の新聞も10%減という大幅なマイナスであった。その他、雑誌(6.9%減)、ラジオ(8.8%減)も大きなマイナスになった。SP関係もSP・PR・催事企画のみ5.4%増で、好調だった交通広告も2.6%減になった。折込・ダイレクトメールは5カ月連続の3.6%減である。
5月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は0.7%増で6カ月連続で前年を上回っている。非塗工紙は、中級紙、下級紙は悪くなかったが、中級紙、下級紙の倍の規模の上級紙が2.7%減となり、0.8%減の前年割れになった。最近、プラス、マイナスを繰り返しつつ減少気味であった微塗工紙は4月のマイナスから一転して2.0%増になった。塗工紙全体は1.1%増だった。軽量コート紙が1.0%減、アート紙も6.8%減と振るわなかったが、コート紙が2.6%増で全体をけん引した。
(「JAGATinfo2007年9月号」より)
2007/09/18 00:00:00