例えばアマゾンで書籍を購入すると、購入した商品を分析し、次に購入の可能性のある商品を「この本を買った人はこういうものも買っている」と掲示される。このように購買履歴活用の仕組みがシステム化され、個人情報のデータベース化はますます拡大している。
マスマーケティング、マス印刷がなくなることはないが、数は減っていく。しかし、バリアブルプリント、パーソナライズ印刷によってクライアントの問題点を解決するソリューション構築が求められている。
■ピクチャーローン社
ピクチャーローンはロンドンを中心とする個人向けのローン会社である。DirectSmileを活用し、問い合わせのあった顧客に即時に個人向けの提案書とカタログを提供している。
Webから入力された住所により、地域のセールス担当者の写真を入れたカタログを提供することで、顧客との信頼関係をいち早く構築している。
顧客ごとの個別カタログとは、テンプレートを使い、インディビジュアルにカスタマイズされたファイナンス提案書を制作し、バリアブル印刷したものである。グラフィックの中に自分の名前が花で書かれているとか、箱に書かれているなどカスタマイズされており、「何だろう」と思って開けてしまうという。
■パーソナルカレンダー製作サービス
日本でもあるDirectSmileのユーザーが、2006年からパーソナルカレンダー製作サービスを展開している。カレンダーの写真の中にビジュアルに名前を入れている。たとえば、落書き風の文字で書かれていたり、子供が砂浜に石で書いている。グラフィックの中に自然に書かれている。
優良顧客へのギフトとして販売しており、カレンダーの売れ行きは好調であるという。
2007/10/10 00:00:00