主要印刷市場および製版印刷材料の出荷販売量から見る2007年7月の景況報告。
7月の広告業売上前年比は1.7 %増であった。3ヶ月ぶりのプラスである。マス4媒体が1.8%増となったことが大きな要因である。特にシェア第一位のテレビ(1.5%増)、第二位の新聞(5.2%)が好調だった。ただし、雑誌(△4.5%)、ラジオ(△0.6%)は、いずれも前年割れ。SP関係では、屋外広告(1.1%増)、交通広告(8.6%増)、SP/PR/催事企画(12.4%増)が順調に伸びたが、折込・ダイレクトメールは△1.5%の前年割れである。インターネット広告は、30.7%増で大きく伸びた。
7月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は△1.9%で8ヶ月ぶりの前年割れ。非塗工紙は4品種全てが前年割れで、全体としても△3.5%、3ヶ月連続のマイナスとなりマイナス幅も拡大している。この2ヶ月、伸びに転じていた微塗工紙も△2.6%の前年割れに転落。塗工紙もアート紙は若干伸びた(0.4%増)が、コート紙(△0.4%)、軽量コート紙(△7.6%)が前年割れで全体としては△3.2%になった。情報用紙ではPPC用紙が3ヶ月連続の2桁成長、包装・パッケージ関係も順調だった。
(「JAGATinfo2007年11月号」より)
2007/11/20 00:00:00