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大連DTPサミット報告

2006年11月21日に東京プリンスホテルで開催された大連Week会場で「大連DTPエキスパート技術試験実施に向けての協力についての覚え書き」に調印され、具体的にスタートした大連DTPプロジェクトだが、2007年5月に大連シャングリラホテルで日本Weekが開催され、実施に向けての協力体制が確認された。

中日双方の努力の甲斐あって、トントン拍子とは行かないまでも何とか実現にこぎ着けることが出来た。まずはスタッフのDTP教育として始めたトレーニングもあたふたしている内に最終段階に入ってしまい、11月28日に実技試験、29日に筆記試験を行い終了となる(予定である?)。これも関係者の努力のおかげであり、心よりの感謝を申し上げる。

さて、スタッフ教育と共に大事なのは実際の仕事である。日本の仕事を問題なくアウトソーシング出来る証としての「大連DTPエキスパート技術試験」であるので、まずは大連のDTP品質を保証していくために大連DTP協会設立を呼びかけ、エキスパート技術試験の重要性をPRするために「大連DTPサミット」が大連日航ホテルにて2007年11月8日に開催された。関連業者が30社及び関係者が80名程度集い意義深いサミット(ミーティング)を行った。

論壇には外国専門家局長 王元新氏、信息産業局副局長 靳(シン)国衛氏、大連英浩信息技術有限公司の尾頭豊社長、JAGATからは大鹿洪司会長と郡司の四人が上がってそれぞれプレゼンを行った。もちろん役所主導なので、大連テレビ局や新聞の記者が勢揃いしていたのはいうまでもない。内容は以下の通りである。

  1. 中日DTP合作について(王元新局長)
  2. 日本印刷業界の現状と今後の課題(大鹿会長)
  3. 大連市信息産業局の役割と支援(靳国衛副局長)
  4. 日本印刷業界が大連DTP業界に対する期待とその発展方向
     大連DTP協会の必要性  (尾頭社長)
  5. 日本印刷業界におけるDTPエキスパート資格認証制度の役割
     大連への導入経緯と今後の運営計画  (郡司)

最後に大連産業界を代表して大連光進技術有限公司の総経理である呉凌峰氏に大連産業界を代表して豊富を述べていただいた。今回のイベントは関係省庁が教育局で始まり、外国専門家局で花開き、ついに信息産業局(日本語に直訳すれば情報産業局であり経産省に当たる)に移るということは、実行段階に入るということを明確化したことであり、非常に意義深いことであった。

追伸)DTP教育基地である大連電子学校を今回表敬訪問したのだが、電子学校校長から「JAGAT大鹿会長の書が欲しい」という要請があり、本場で書道を披露したというエピソードまで生まれてしまった。これも別の意味での国際化といえると思う。

JAGAT研究調査部部長 郡司秀明(2007年11月)

DTPサミット三点

全員起立
全員起立
王局長挨拶
王局長挨拶
大鹿会長挨拶
大鹿会長挨拶

信息産業局訪問

全体図
全体図
固い握手
固い握手

電子学校

横断幕
横断幕
電光掲示板
電光掲示板
大鹿会長の書道実践
大鹿会長の書道実践

記念品贈呈

横断幕
王局長から竹に刻まれた論語の贈呈を受けた。レプリカとはいえ感動的である。

2007/11/13 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会