主要印刷市場および製版印刷材料の出荷販売量から見る2007年8月の景況報告。
8月の広告業売上前年比4.7%増と久々に大幅に前年を上回った。マス4媒体が3.9%増と大きく伸びたことが大きい。マス4媒体の中では、テレビ(5.3%増)、新聞(5.3%増)と雑誌(△7.1%)、ラジオ(△9.0%)の格差が大きい。7月の傾向がさらに拡大している。SP関係では、屋外広告(2.1%増)、交通広告(10.4%増)が好調であった。一方、折込・ダイレクトメールは2ヶ月連続の前年割れ(△0.0%)である。インターネット広告は21.9%増と相変わらず大きく伸びている。
8月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は0.4%増でかろうじて前年を上回った。非塗工紙は上級紙(△2.3%)、下級紙(△2.5%)は前年割れになったが、中級紙が4.9%増と好調であった。微塗工紙は、7月のマイナスから2.2%増と回復したが、軽量コートは水面下に沈んだまま(△2.5%)である。アート紙も悪く塗工紙全体では△0.7%であった。包装紙(2.6%増)、板紙(5.6%増)ともに好調、PPCは絶好調(18.4%増)であった。逆にフォーム用紙は△8.2%の大幅な落ち込みになった。
(「JAGAT info2007年12月号」より)
2008/01/13 00:00:00