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用紙の需要はどのくらいでしょうか?

印刷界OUTLOOK2008(10)

2008年4月1日 印刷界OUTLOOK2008 一覧

●紙・板紙の需要は横ばい

日本製紙連合会の調査発表によると、2006年の紙・板紙の国内需要(国内出荷+輸入±流通在庫増減分など)は、前年比0.5%増の3206万トンとなりました。

景気回復の流れを受け、DVDレコーダーなどのデジタル家電製品を始め自動車、旅行向けなどのカタログ、パンフレットや、スーパーのチラシなどが増加しました。
紙の需要分野別では、印刷・情報用紙(新聞用紙+印刷情報用紙)が堅調で、全体に占める比率は2006年で49.3%に達しています。
また新聞用紙は、ドイツで開催されたサッカーW杯やトリノオリンピックの影響もあり、376万4000トンと前年を上回りました。
塗工紙は、2001〜2006年で年率1.8%増を記録していますが、非塗工紙の需要は出版需要の不振などにより減少しています。
ほかの分野では、包装・加工用のうち、段ボール原紙は加工食品向けや電気・機械製品向けの需要増を受け堅調でした。また紙器用板紙・包装用紙は省包装化などにより、需要減が予想されているものの、ここ数年ほぼ横ばいで推移しています。
石炭、重油、木材チップなど原燃料コストの上昇に伴い、印刷用紙や段ボール原紙などさまざまな製品の価格が引き上げられました。
製紙原料となる古紙の価格が輸出、国内ともに上昇しましたが、製紙設備の増強が進む中国で古紙の需要が拡大する一方、国内も堅調で、需給の引き締まりが顕著となっています。

印刷・情報用紙の需要推移

●国民1人当たり247.4kgを消費

日本紙パルプ商事発行「図表:紙・パルプ統計」によると2006年の国別紙・板紙消費量は、米国が9052万トンで最も多く、以下中国6600万トン、日本3153万トン、ドイツ、イギリス、イタリアと続きます。
これを国民1人当たりの紙・板紙消費量で見ると、トップが米国300.6kgで、次がドイツ253.1kg、以下日本(247.4kg)、イギリス(203.1kg)、イタリア(201.1kg)と、上位には先進国が並びます。
また、近年、廃棄物の減量化および資源としての有効利用が求められていますが、2006年の国別の古紙利用率を見ると韓国の88.1%がトップで、以下ドイツ67.3%、中国65.0%、日本は61.2%、フランス60.0%、イタリアが55.7%となっています。

国別紙・板紙消費量

月間プリンターズサークル2008年4月号より


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2008/05/26 00:00:00


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