各地の声(2001.2)
2月の売上高前年比は1.8%増、受注件数は同0.1%増であった。
福島:出版、商業、事務
年度末という季節要因で、ある程度の売上高は確保できそうである。印刷需要の構造的変化を既存の設備を少しでも有効に利用して如何に脱皮できるかが生存の分かれ目か?
茨城;商業
株価の下落と共に料金の下落が進んでいる。生産性の向上が限界に近づいてきているいま、残るのは人件費(時給単価)の引き下げで、海外へのアウトソーシングになるのではないだろうか。
販促のノウハウやビジュアル的価値を高め、利益を確保したい。
千葉:商業
市内印刷業者は厳しい価格競争の中で右肩下がりに苦しんでいる。集計結果を見るたびに眼を疑っている。
東京:出版
副資材の値上げ攻勢は全く言語道断。その理由が、黒字幅が減ってきたからという話にならない言い訳。自助努力をどれだけしているというのか、大手メーカーの寡占化のおごり以外の何物でもない。
東京:出版、その他
また一段と厳しさが増してきた。前年比約9%ダウンとなった。前年比プラスのコメントだが、どこの国の印刷業界を言っているのだか??
東京:事務
需要期であることに加え、損保、証券会社の合併等で特需が発生して多忙である。しかし、収益面は厳しいものがある。
東京:製版
売上こそ若干伸びてはいるが、営業利益は少し下がっている。利益率の低下と社外生産である印刷物が伸び、外注費が増えたためである。
3月はある程度期待し得るが、問題は4月以降。政権の安定を望む。
東京:出版
受注件数は変わらないが、価格が落ちてきている。特に、単色の出力から印刷までの価格は大手に合わせるようになってきている。
長野:出版
昨年後半より出版界の不況による影響が拡大し、仕事の争奪と価格競争は目を覆うばかりである。新しいシステム導入や合理化もしたが,利益増につながらず苦慮している。
福井:商業
受注価格の下落は,クライアントの数を増やすことでしのいでいるが、営業部にとってはつらいことである。
びくともしない取引関係を築き上げるのに、ITは不要というより有害ですらある。IT時代のウラのウラのウラを読み取らなければならない。
岐阜:商業
売上は微増だが中身の利益がない。
岡山:出版,商業
50〜60名規模の組合印刷会社が1月分給与の「遅払い」を起したことは,同業者として非常に関心がある。「経営」の質、改革が問われる時代が到来したと思う。
岡山:出版、業、事務
NTT,新電電等のマイライン関連の下請け受注が増加したが、単価が安く、採算ラインには程遠い。増収減益基調である。
4月以降の業況は極めて不透明。
山口:事務
量は110%を超えているが,価格が下がり収益が大変悪い。
福岡:出版,商業
相変わらず安値販売が続いており,売上増に対しての利益増が少ない。紙代に引き続き、インキ代の値上げも要請されており、苦しい状況が続くものと予想される。
(出典:社団法人日本印刷協会 機関誌「JAGAT info」2001年4月号より)
2001/04/03 00:00:00