DTPをスタンドアロン利用するとか紙への出力に使う範囲ではデジタル化は一段落したが,ネットワークやXMLなどIT,ECという文脈で大きく変貌しつつある情報環境に適合させるためには,今まで築いてきたモデルを進化させ,再構築しなければならない時代に入った。企業自身のERPから制作局面のツールまで,何を見直さなければならないかを考える。
2/8(木) 9:00-11:00 プリンスホテル2F「琴」
D1 画像処理環境とツール
◆モデレータ:東京工芸大学 小野 文孝
◇スピーカー:NTTプリンテック(株) 松木 眞
キヤノン(株) 石井 克己
画像処理は永らくスタンドアロンのアプリであった。クロスメディア化のなかで,新しい圧縮方式JPEG2000,Webで画像のどこが注目されたか分かるFlashpixをはじめTIFF/IT,同/FX,MCRの動きやツールをとり上げる。
2/8(木) 12:00-14:00 プリンスホテル2F「琴」
D2 コンピュータtoシリンダ
◆モデレータ:日本印刷技術協会 相馬 謙一
◇スピーカー:ディック・マンローランド(株) ディートマー・ツット(Dietmar Zutt))
日本クレオサイテックス(株) ブラッド・パルマー(Brad Palmer)/CreoScitex
日本アグフア・ゲバルト(株) 椿 豊
印刷機上のCTPユニットでプレートに像形成し印刷するオンプレスCTP(DI)の先に,印刷機の版シリンダに直接,刷版を作成する技術がある。インクリボン方式のダイコウエブと液状感光材料を塗布するSP方式の動向を検討する。
2/8(木) 15:00-17:00 プリンスホテル2F「琴」
D3 印刷ビジネスのIT戦略
◆モデレータ:日本印刷技術協会 大久保 充
◇スピーカー:大東印刷工業(株) 佐竹 一郎
不二印刷(株) 井戸 剛
(株)広告製版社 伊東 三男
制作工程へのネットワーク普及の次は,定型業務処理や非定型業務支援のERP(業務支援統合)導入である。経営戦略的な考えを持ってこれらに取り組んでいる先行印刷企業が,基幹業務の統合,BPR,EC対応などについて検討する。
2/9(金) 9:00-11:00 プリンスホテル2F「琴」
D4 ワークフローからサーバ/DBへ
◆モデレータ:(株)ディジタルメディアシステム 江本 博治
◇スピーカー:クォークジャパン(株) 浦吉 修
(株)朝日学生新聞社 遠藤 秀美
通信ネットワークやデータベース環境のインフラ構築がDTPにも及んでいる。データベース化されたデジタルデータは,本来の性格を取り戻し,印刷とWebのマルチユースが可能になった。QPS導入体験談とともにワークフローをどのように考え直すかを問う。
2/9(金) 12:00-14:00 プリンスホテル2F「琴」
D5 自動組版の方向
◆モデレータ:日本印刷技術協会 小野沢 賢三
◇スピーカー:ネクストソリューション(株) 藤島 雅宏
(株)ページコンプ研究所 高沢 通
アンテナハウス(株) 小林 徳滋
永らくQuarkXTentionなどを使って行われていたDTPのバッチ処理は,データベースとの双方向連携,XMLへの対応,クロスメディアへの対応など,新たな環境の中で次ステップに向けた模索が始まった。これから自動組版はどのような機能を盛り込むべきか検討する。
2/9(金) 15:00-17:00 プリンスホテル2F「琴」
D6 ネットワークプリント
◆モデレータ:松下電送システム(株) 小町 祐史
◇スピーカー:富士ゼロックス(株)ISC 星名 勧
キヤノン(株) 江尻 征志
インターネットは従来の生産工程の合理化や印刷のEC受発注などに使われるほか,ネットワーク対応のプリントプロトコルの登場で,プリントオンデマンド,オンサイト印刷など印刷物の提供方法を大きく変える可能性をもつ。その仕組みを知り,使われ方を展望する。
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2000/11/27 00:00:00