このようなネットワーク生産への印刷機械の主な対応との関連でデータベースAMPACの活用場面を記述します。
(1)高精度なカラーマネージメントが可能なための印刷再現の優れたRepeatability
(2)上記を容易に達成するための各部の自動プリセットなどのオペレータ支援
(色調関連エキスパート ソフトや色調管理装置など)
(3)上記(1)のための機械の予防メンテナンス
(4)基本的にネットワークからのデジタルデータのみで印刷できる版再生型の機上製版
以上の4項目のうち(2)〜(4)に関してはネットワークからの情報を活用することにより、更なる高機能化が期待できます。
例えば、機械の予防メンテナンスの場合には、図2のように機械メーカとのネットワークを通して、印刷機の状態をリモートモニターし、その結果を基に、更に能率的で効果的な予防的メンテナンスを行うことが考えられます。
このようにネットワーク利用の場合には、多量の情報を種々の相手と授受する必要があり、その授受情報を一定の約束でデータ構成(データベース化)し、どこで作られたものでも、種々のネットワーク設備を使って自由に情報交換できることが必須です。
図2 印刷機械メーカとのネットワーク
このためには、印刷に関与する多方面の協力により根幹となるデータベース(辞書)の充実と実際の適用例の蓄積を進めるべきと考えています。
特別講演予稿 その1[印刷工程のためのデータベース構造モデル]
特別講演予稿 その2[印刷・製版ワークフローからみるAMPACの利用]
2000/12/05 00:00:00