各地の声(2001.5)
北海道:出版、商業
5月の売上は前年比で5%程度伸びた。6月の出だしも良い。今年は1月の落ち込みがひどくやっと持ち直した。東京の官公庁の仕事と新規開拓がプラス要因で地元からの受注は横ばいである。6月決算だが売上前年比は2〜3%増になると思う。
民間からの仕事が少なくなって、より多くの業者が官公庁の仕事を取りにくるし、役所の発注もオープンになってきているので価格下落が激しい。経費面では、荷造り運賃と通信費がかなり増加している。昔は、汗を流せば利益が出たが、いまは疲れが残るだけと感じる。
最近は、決算月の2ヶ月前になってからやっと利益が出てくるような状況になっている。経営度が97%〜98%程度になってしまっているので何とか90%程度まで戻したい。売上はピーク時に比べて15%程度落ちており、新年度は売上目標を高く掲げてチャレンジしたい。
来期は創立50周年を迎え、いまISOの取得を目指している。8月に本審査があり9月上旬の内定というスケジュールで進めている。
福島:出版、商業、事務
数字上は昨年と同じような動きをしているが、実感はどこか違う。どの業種も同じなのか、同業者の動向、価格ばかり気になり、顧客は二の次。安値が続く。先行きが不安。
茨城:商業
「漁業と林業を考える時代」。漁獲高を確保するには、川の水質を上げるために山に植林することが重要とのことである。顧客のために何をするのか、何ができるのか、それが大事で大変なことである。
東京;出版、商業
12月決算のため今年も5ヶ月が経過した。昨年までは、「得意先を徹底的に大切にすれば評価され、受注や利益も増える」として、いわゆるカスタマーソリューションの全てをした。今年は少し変えて,「生活権を守ろう、そのために利益は不可欠、そのために得意先を大切に」としている。その方が良くわかるといっているが…。
東京:製版
平成12年12月から平成13年3月までは連続赤字であった。しかし、4、5月で埋め合わせが出来て6月は黒字予定である。問題は7、8月だが、まあ、なんとかなるだろう。
東京:製版
平成12年はやや良くなったかに見えたが、平成13年も半年が経とうとしている現在、また落ち込んできた。仕事量、価格ともに先行きが不安である。
長野:商業
受注が伸びず価格競争がはげしい状況がまだまだ続いている。主に県外業者の価格引き下げが地元を大きく揺さぶっているように思われる。
岐阜:事務、フォーム
非常に厳しい状況が続いている。短納期には対応しているが、限度を越えた値下げ要求には応じないようにしている。特殊な加工技術を生かして受注増を狙う。
京都:出版
今年度から売上重視から利益重視型へ全面的に移行した。5月は4月の反動で売上が伸びているが、大体は対前年比91〜92%で推移している。
利益はなんとか当初の予定通りで昨年並を確保している。
岡山:出版、商業、事務
5月の売上は前年比7%減だが、紙持ちの大企業の下請け仕事の受注ウエイトが増加して、用紙購入額は対前年で大幅な増加になる。
福岡:出版、商業
4月以降受注減が目立ってきた。景気が後退している感じである。6月も調子は良くない。
ただし、当社は新規顧客の開拓で前年比はクリアーしている。
(出典:社団法人日本印刷技術協会 機関誌「JAGAT info 2001年7月号」より)
2001/07/02 00:00:00