各地の声(2001.07)
福島:出版,商業,事務
受注量の減少を価格の引き下げによって吸収しようとする傾向がさらに強くなった。業界に優秀な人材を求めようとしても、この繰り返しでは無理である。業界全体で反省し、将来について考える大切な時期が来ている。
茨城:商業
毎日たくさんの情報が飛び込んでくる。ポスト(郵便、宅配、折込、ポスティング)、FAX,メール等攻めの情報提供である。しかし、ほとんどのものがビジュアルだけであり、音と香りに課題あり。
東京:製版
5月最悪、6月悪い、7月昨年並。
東京:出版、製版
収益性が一段と深刻になってきた。どうやってコストを下げるかが課題となろう。IT事業推進がカギとなろう。
東京:商業
近年品質が特に厳しくなり、少しの違いでクレーム値引きを強要してくる印刷会社、企画会社が多くなってきた。当社が下請け会社のため、クライアントが本当にクレームをつけているのかわからない。
東京:出版、商業
7月度までは受注、生産ともに大健闘であった(仕掛り中のため未計上あり)。8月の低迷月と9月からの展望がちょっと悪い。営業の得意先訪問在社時間、とりわけキーマンとの面談時間に改善があった。全社的な営業体制を実施中。
東京:出版
ここ2ヶ月の間に、印刷と絡めたデジタルコンテンツの受注が増加した。特に官公庁関連が多く、高度なPDFコンテンツ、SGML/XML、マルチメディアディレクターと要望は拡大している。
東京:商業
7月は製品完成までに時間が掛かったものが売上に寄与して売上前年同月比が108になったが、営業的な成果とは考えていない(一過性のことと捉えている)。
長野;出版、商業
6月決算で、売上前年比はマイナスだったが1%未満の小幅なものであった。しかし、利益面では、価格の低下が響いて対前年で大幅に下回った。印刷業以外ではかなり大きなリストラで利益確保をしているように思うが、印刷業界ではどうもそのように見えない。
当社としては直ぐに効果が出る経費節減を実施するとともに社内体質改善もしていく。既にISO9000は取得し 14000もこの9月には取得できるだろう。
現在、売上に占める紙媒体の割合は9割程度になった。ソフトハウスと組んでお互いの得意とするところを分担しているので顧客からの評価も高く、この分野の価格は悪くない。ただし、デジタル関連の売上の伸びはこの3年ほどは鈍い。
岐阜:商業
相変わらず受注競争の激化による単価下落が続いている。特に例年のごとく、7月,8月は厳しい。
大阪:商業
毎年状況が変化するが、今年はさらに何かが違うと感じる(悪い方に)。
岡山:商業
売上では、4月89%、5月102.7%、6月96%で、1月〜3月よりダウンしている。設備では,8月13日〜17日でCTPシステムを導入する。
岡山:出版、商業、事務
7月は同業大手よりの下請け受注で前年比108と大幅に伸びたが、価格は極めて厳しく採算は良くない。
福岡:商業
昨年の落ち込みがひどかった。今年は昨年の売上を維持している。紙の購入価格が下がったために利益は昨年をオーバーしている。今後も得意先の見直しを計る。
福岡:出版
デフレによる受注単価は下降気味である。7月度に限れば、参議院選挙関連の受注があり一息ついた。この状況が少しでも今後につながればと思う。8月,9月の見込みは,前年比100%がぎりぎりの状況で先行きの不安材料。
(出典:社団法人日本印刷技術協会 機関誌 「JAGAT info 2001年9月号)より)
2001/08/31 00:00:00