各地の声(2001.12)
福島:出版,商業、事務
期待と不安で迎えた2001年は結果的に不安が増幅した年であった。不況,不景気は好・不況が繰り返して初めて判定できる。最近の状況は今後も続きそうで不況とは言えず、恒常的景気と名づけるべきか。まずはがんばろう。
茨城:商業
インターネット利用の情報端末機が街で目立つ。特長は使い易さ(検索レベルアップ)と地域密着型のサービス情報で,コンテンツの質を向上させるビジネスの部分は印刷業と同じ。
千葉:商業
年初来の傾向だが、クライアントの値下要求が相次ぎその対応に苦慮している。
東京:事務
売上減少。小ロット化,価格見直し等固定費の圧迫に厳しい運営が絡まって来てる。
東京:出版,商業
小企業(10人以下)の倒産、廃業が増えてきた。
東京:製版、商業
新聞,雑誌の製版業務を主としているが、印刷物に関して既存のデータを活用してポスター類を多数行なっている。広告業界も全般に低迷している。
東京:商業
印刷物提供に止まらず、企画,情報のプロモーションで広く深く需要を喚起、結果として安定売上を定着させ厳しい環境を打破すべく努力している。
東京:商業
大手の「一山いくら」的価格と原価を積み上げた価格では戦いにならず苦戦中。顧客の価格への信頼が失われ全てが合見積りに!
東京:製本
年末の仕事は何とか確保できたが先行きは全く不透明。経費削減と助成金で何とか凌いでいる。また,金融機関,保険業界の統合合併により受注確保に不安がある。小泉内閣の構造改革(不良債権処理,特殊法人の民営化等)を先送りせず早く断行してほしい。痛みは覚悟している。
東京:出版,商業
12月は受注低調でも売上はまずまず。10月頃より一層の厳しさを感じる。各得意先とも販売不振で一段と価格競争が激化。当社も2001年は経営計画をほぼ達成できたが,2002年はまさに正念場である。「改革に勇気を」ということで全社的に全項目の見直をしする。
東京:フォーム
総受注量の激減は極めて深刻。
東京:商業
状況としては順調であるが,単なる印刷の新規受注は難しくなっている。また,クライアントによって業績の差が著しく開きつつある。
東京:事務
CTP導入後、業務用印刷を主としている会社にとって在版の問題が大きく前に立ちふさがり、アナログからアデジタルへの移行が牛歩のごとくである。しかし,確実に前進しておりある時点で飛躍的に数量が伸びると期待している。
神奈川:出版
10〜12月の売上高は前年同月比108であった。売上アップに寄与したのは制作部門であり、印刷部門の売上は前年割れである。近年,データでの納品が増加しているため,如何にして印刷部門の稼働率を上げていくかが課題。
長野:出版
昨年7月以降一段の仕事減と小ロット化で印刷価格低下が進み最悪の年越しになった。コストダウン努力の連続で会社の生き残りを目標に社員一同頑張っている。
静岡:紙器
需要の減少,売上減で苦戦中。
岐阜:商業,事務
相変わらず厳しい状況が継続。
石川:商業,事務
権威の交代がもたらすもの:ローカルの主柱公官庁のボリューム減。デジタル化普及と地方自治体統廃合がこれからの仕事にどう影響するか気になるところ。県庁のアンケートに電子入札の事が!
石川:商業、その他
印刷業者淘汰の時代に突入。後は自社の体力勝負の感あり。
大阪:商業,事務
前年度は特注があり好調であったが、今年の11月度はその分の目減りと12月への持ち越しで全体的に減る。大阪の不況が少しづつ反映されてきている。
大阪:商業
10月以降受注が減少している。
大阪:紙器
主要顧客の需要が年末に拡大するため10月、11月の売上は好調であったが、12月については15%売上が落ち込んだ。スポット的に商業印刷、ポスター、その他で売上増の状況。
岡山:商業
官公庁での入れ価格が人件費を無視したような結果となっている。供給過剰の終わりを待つ以外に手はないのだろうか?
岡山:出版,商業、事務
12月の売上は前月仕掛残が売上に立ち高く出た(104)。実勢は、用紙(94),インキ(72)の仕入れ高前年同期比程度。
福岡:商業
10月まで売上高は順調に推移したが利益は低減。11月、12月は売上額減少,受注も伸びを欠く。
鹿児島:出版
半期が終わりようやく受注,売上とも前年並になった。今後,年末にかけて仕事が増えていけばと思っている。7月よりマーケティング課を作るべく準備をしている。
沖縄:商業
米国における同時多発テロによる影響で観光客が落ち込み、ホテルを得意先に持つ印刷会社は大なり小なりダメージを受けている.売掛金の回収も滞りがちである。
(出典:JAGAT機関誌 「JAGAT info 2002年2月号より」
2002/02/04 00:00:00